非根幹距離
非根幹距離とは根幹距離以外の400mで綺麗に割り切れない数字の距離の事を言います。
根幹距離のひとつの特徴は、馬がレース全体で呼吸がしやすく実力が発揮しやすい距離と言えます。
それに対して非根幹距離は根幹距離と呼吸の仕方が違うと言われていて、精神力などのメンタル面が弱い馬や持久力やスピードのなど、何かしらに不安がある馬でも、調子さえよければ好走してしまう事も多いのが特徴です。
ですので全体的に見ると非根幹距離は根幹距離に比べて荒れるレースが出やすいと言われています。
中央競馬のG1競走の多くは根幹距離で開催されますが、年間で5つの非根幹距離のG1も開催されています。
- 非根幹距離のG1レース
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- 宝塚記念
- 菊花賞
- エリザベス女王杯
- ジャパンカップダート
- 有馬記念
の5競争です。
上半期の最後と1年の最後のファン投票で選出されるビッグレース、宝塚記念と有馬記念も非根幹距離というのも特徴です。
こういった、非根幹距離のレースにおいては過去の戦歴データで他の非根幹距離での戦歴も参考にしてみる必要性があります。
特に有馬記念(2,500m)のような根幹距離にプラス100mのようなレースよりも宝塚記念(1,800m)のような根幹距離と200m差がある距離の方が著しく非根幹距離を苦手とする馬が出てくる可能性も高くなっています。
中には非根幹距離を得意とする馬も多く、かつて有馬記念で波乱を巻き起こしたマンダリゴッホは全10勝中9勝を非根幹距離で勝利をあげています。
歴代の名牝馬として知られるアドマイヤグルーヴは牡馬相手の宝塚記念では好走できませんでしたが、牝馬のクラシック3冠レースでは全てその能力の高さから1番人気に押されましたが、根幹距離で呼吸が合わず全て勝てませんでした。
ですが非根幹距離のエリザベス女王杯は2連覇するなど無類の強さを見せて、今でも知名度が衰えない名牝馬となっています。
このような名馬でなくても、根幹距離で実績があろうが、なかろうが非根幹距離のレースになると根幹距離でのレースのデータが全く役にたたないような結果になるレースも多く存在します。
非根幹距離のレースでは根幹距離の適性を見極める必要性があり、過去のレースデータや、親がそれぞれ根幹距離を得意にしていたか?などの血統の面からも予測を立てる事もできます。