歴史が古い函館競馬場
函館競馬場は北海道函館市にある中央競馬が開催される競馬場で、1896年に開場した日本の競馬場で最も歴史が古い競馬場です。
開催されるのは夏季限定で2014年は中央競馬が開催される競馬場では最も短い年間12日のみの開催となっていて、開催されない日も場外馬券売場(パークウインズ函館)として多くの競馬ファンを集めています。
コースとしては、人と馬との距離が近い競馬場としてファンからの親しみを集めていて、観客席とコースが近いのが特徴です。
芝コース・ダートコースともに第2コーナーから第3コーナーにかけて3.5mの高低差がある坂があるのが特徴です。
主要4場(東京・中山・京都・阪神)を除いたローカルコースの競馬場はどこも起伏が少ないのが特徴で函館競馬場は中京競馬場と並んで、高低差が最も大きい中央競馬が開催されるローカル競馬場です。
芝コースは全コース1周1,600m強の距離となっていて、直線はA/Bコースは262.1mしかなく中央競馬が開催される競馬場としては最も短い直線で、Cコースも直線距離は264.5mとなっています。
差し馬・追い込み馬も第3コーナー前後から仕掛けていかないと、間に合わないコースですが1994年のコース改修工事でコーナーの入口から出口にかけて、最初(1コーナー・3コーナー)はカーブが緩く、後半(第2コーナー・第4コーナー)にかけてカーブがきつくなる複合曲線を描くスパイラルカーブが採用されて、走りやすくなりました。
札幌競馬場と同様に函館競馬場も芝コースの芝には洋芝が採用されていて、洋芝はパワーとスタミナを必要とする芝とされています。
馬によって適正が合う合わないも大きく、道外の競馬場で結果がでなかった馬が、札幌・函館にきて好走する例もあり、道外のデータが参考になりづらい傾向があります。
また洋芝は消耗も激しく、開催の後半ではタイムがかなりかかるコースになります。
ですので最近の函館・札幌の予想では洋芝に対する適正や、開催後半では荒れた洋芝を走りきるパワーがあるか?などが予想の要素で注目されています。
距離別には新馬戦しか開催されない1,000mは圧倒的に逃げ・先行が有利なデータがでていて、枠順は比較的外枠が有利とされています。
調教のデータでスピードがありそうな馬を選ぶのがポイントで、1,200mになると、多少は差し馬にも勝機が出てくる傾向があり、スタート直後に混雑しやすい内枠は不利で中枠から外枠が有利な傾向があります。
1,800m以上は距離に加えて、坂の起伏もあり、差し馬が差し切るケースも多少は増えてきます。
枠順の優劣も少なく、全体的に外枠も善戦している傾向があります。
ダートコースは一周1,475.8m、直線は260.3mとなっていて、芝と同様に3.5mの高低差があります。
函館の砂質は重くタイムがかかるパワー重視のコースで、雨が降って含水量がましても、砂の重たさは変わらず時計がかかり、とにかくパワー重視の砂質といえます。
距離別にも芝と同様1,000mは逃げ・先行が有利で枠も外枠が有利となっています。
1,700mも差し馬の勝率は多少は上がりますが、全体的には逃げ・先行が有利で馬番号偶数の外枠が有利な傾向が出ています。
砂が重たいので、阪神などの重たいダートコースで好走したり、持ち時計があまりよくない馬などにも注目です。
函館競馬場は直線が短く、スパイラルカーブが設置されたとはいえ、小回りなコースで芝・ダートともに全体的には逃げ・先行有利で外枠が強い傾向もある競馬場です。