阪神競馬場
阪神競馬場は中央競馬が開催される競馬場で兵庫県宝塚市(一部西宮市)にある競馬場で中央競馬の主要4場の競馬場のひとつとなっています。
競馬ファンからは、最寄駅の名前から、仁川(にがわ)と呼ばれる事もあります。
アメリカ・イリノイ州のアーリントン競馬場と姉妹提携を結んでいて、阪神競馬場ではG3のアーリントンカップが開催されていて、アーリントン競馬場でも同じくG3のHANSHIN CUPが開催されています。
年末に中山競馬場で行われる有馬記念と同様に、上半期を締めくくるレースとして同じくファン投票で出走馬を選出されて行わる宝塚記念も阪神競馬場で開催されています。
コースは2006年に改修されて、従来の第3コーナーと第4コーナーの外側に新設された外回りコースは東京競馬場を抜いて、右回りの競馬場としては国内最大の距離の競馬場となりました。
芝コース・ダートコースともに第1コーナー第2コーナーにスパイラルカーブが採用されて、ダートコースの第3コーナーも緩やかなものに改良されました。
この改良や距離ごとのスタート地点の調整などで、それまでにあったコースに対する不満の声もなくなり、全体的に外枠・内枠での優劣が少ない競馬場となりました。
芝コースは内回りと外回りとで直線距離が大きくかわり、それぞれ
Aコース内回り356.5m、外回り473.6m
Bコース内回り359.1m、外回り476.3m
となっています。ゴール前の直線には高低差1.8mの上り坂があり、高低差の数字的には東京や中山などと比べて少なく感じますが、勾配が1.5%の急坂となっていてこの上り坂で逃げ馬や先行馬が失速して、後方から馬が差し切るレースもしばしばあります。
全体的なコース特徴としては、枠順による優劣は少なく、各馬実力を発揮しやすいレースとなっていますが、短い距離ではその走りやすさゆえ、内枠・逃げ・先行有利という一般的なスプリントの競馬のセオリーが大きく反映されるデータも出ています。
また全競馬場で内枠有利との呼び声が高い1,600mのコースですが、コースの形状や条件・全体的要素では外枠有利に働く部分も考えられず、一般的な内枠有利な理論になりますが、なぜか桜花賞に限っては、この距離にも関わらず内枠が不振というデータもあります。
どのコースも最後の上り坂で若干パワーが必要という点はありますが、安全性にも考慮された走り安いコースで外回りは直線も長いため各馬ポジションが取りやすく、瞬発力勝負となるレース展開も多いです。
ダートコースは一週1,517.6m 直線は352.7mと比較的バランスが取れたコースになっていて、砂質は若干重たく中山などの砂質に近いとも言われていいます。
以前は1,600mで内枠が絶対的有利と言われていた事もありますが、現在はスタート位置を変更した事で、コースに対する不満の声は少なくなりました。
しかし、1、200mではまだ、スタート地点から最初のコーナーまでの距離が短く内枠の逃げ・先行馬が有利というデータもあります。
1,200mよりスタート地点が200m後ろの1,400mでは差し馬有利というデータも出ています。
全体としては、スピードよりもパワー重視のコース・砂質という特徴はありますが、特徴が少なく無難なコースともいえ、ダート本来の内枠・逃げ先行が有利というセオリーが全体的に生きているといえます。