東京競馬場
東京競馬場は東京都府中市にある中央競馬の競馬場で、所在地から競馬ファンの間では府中競馬場や府中と呼ばれる事もあります。
国内の競馬場としては、最大級の施設規模を誇り、JRA競馬博物館や乗馬センター、ファミリー向けにも人気なミニ新幹線や水遊び場など遊園地のような設備も充実していて人気の競馬場となっています。
障害も含めて中央競馬全24のG1競争のうち、3分の1が東京競馬場で開催されていて、天皇賞(秋)やジャパンカップ・安田記念をはじめ、国内最大のレースとも称される日本ダービーも東京競馬場で行われます。
コースは芝コースはAコースからEコースまでの全5コースありますが、全コース直線は共通で525.9mあり左回りのコースとなっています。
長い直線と、心臓破りの坂とも呼ばれる最終直線に長い上り坂があるのが特徴です。
東京競馬場は長い直線に長い上り坂で日本一タフなコースとも呼ばれていて、先行馬のペース配分も難しく、最後の上り坂で失速する馬も多く、差し馬や追い込む馬が最後の直線で差し切るレースも目立ちます。
レースの払い戻し金(配当)は、直線が長く各脚質の馬ともにペース配分さえ間違わなければ進路があかないなどの展開に左右されるリスクも少なく実力を発揮しやすいコースから全体的には平穏な払い戻し金(配当)になりやすい傾向はあります。
ハンデ戦などは、最後の直線の上り坂が負担となり荒れやすい傾向があり、距離別に直線と上り坂の負担のかかり具合や、スタート地点からコーナーの距離の違いなどもあり、内枠・外枠や逃げ・先行と差し・追い込みなどで有利・不利が出やすいデータなども出ています。
全体的には競馬のセオリーとも言える、先行と差しが勝率が高いというデータになっていますが、距離によっては、逃げよりも追い込みの方が高い勝率を残している距離やレースもありますので、距離やレース別のデータは把握しておくと予想が有利に行えます。
ダートコースは1周1,899mで直線は500.1mとなっていて、元祖ダート最強決定戦ともいえるフェブラリーステークスも東京競馬場のダート1,600mで行われます。
芝と同様、ダートでも500mの長い直線が特徴となり、差し・追い込み馬が差し切るレースも多いです。
ダートの砂自体は軽めになっていて、ダートコースの中ではタイムも出やすく、パワーよりも軽さやスポードがある馬が得意としている傾向があります。
水を含んだ馬場状態になると、東京のダートコースは更に走りやすくなり、芝の条件戦なみの好タイムで決着するケースもあり、ダートコース全体としては逃げや先行に有利な砂質といえます。
ダート1,600mコースなどは、外枠がスタート直後に芝コースを走れる距離が長くて有利。など距離別にも内枠・外枠の優劣がつきやすい傾向があり、1,400mもスタート直後に内枠が混雑するので外枠の方が有利というデータも出ています。
2013年まで東京で開催されていたジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)に使用されていたダート2,100mは、直線も広く長く、外枠・内枠で有利・不利がほとんどなかったと言われている距離もあります。
こういった、芝の心臓破りの坂を中心に特徴が大きい競馬場で、ビッグレースも多く数々の名勝負を残してきた競馬場はファンからの人気が高く、今後も最後の直線で熱い勝負が繰り広げられる事は間違いなく、コースのデータを考慮した予想のやりがいのある競馬場です。