皐月賞の結果は、サトノクラウンを除く有力馬が順当に上位に食い込んだ内容でした。

元競馬騎手重賞フィードバック。皐月賞のレース結果で見る重要情報

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皐月賞では、M・デムーロ騎手が9日の騎乗停止処分になる、進路を大きく変える騎乗をしながらも、豪快な勝ち方をしたドゥラメンテがスターホースへの階段を昇ったクラシック制覇となりました。

2015年皐月賞(G1)

元競馬騎手A氏重賞フィードバック

4月19日(日)中山競馬場11R第75回皐月賞(G1)

牡馬クラシック第1戦の皐月賞では、同レースを得意とするM・デムーロ騎手騎乗のドゥラメンテが4角で大きく外に膨らみつつも、そこから持ち直し豪快な末脚で差し切り勝ちとなりました。
4角の周り方の問題でM・デムーロ騎手は9日間(開催日4日)の騎乗停止処分。
ドゥラメンテに関しては、不利が大きい走り方というのもあり、降着なしでの確定となる、ビッグレースでは珍しい、ある意味波乱もあり、レース中にどよめきが起こる見ごたえあるレースでした。

~レース総評~

~別次元の末脚を見せたドゥラメンテ~

上3Fタイムは33秒9。
2番目に上がりが早かったリアルスティールやサトノクラウンが34秒5だった事や4角であれだけのロスがあった事を考えれば、数時以上に鮮烈な内容でした。
レコードタイムと0.2秒差のハイペース。
良馬場ながら、当日雨も降ってパンパンの馬場ではなく、全般的にはロスなく内を回った先行勢が残るレース。
そんな中でこれだけ強い勝ち方をできたのは、馬の実力あってこそ。前走共同通信杯でリアルスティールに半馬身差で負けたのは、騎手が馬の力を出しきれなかったのと、距離延長が良い方向にいったと評価できます。
皐月賞を勝った実績以上にレース内容を高く評価できるので、次走が予想されるダービーでも最有力候補。
まだ気は早いですが、3冠の可能性すら感じられる注目馬となりました。
今年の牡馬のクラシック世代はパッとしないとも言われていましたが、一躍スターホースが誕生して、クラシックが盛り上がってきました。

このレース一番のポイントは、デムーロ騎手の4角の極端な外への飛び出し。
これでデムーロ騎手は5月3日の天皇賞・春まで騎乗停止処分となりました。これは処分があってもしょうがない危ない走り方と言えます。
しかし、勝因にもなった騎乗方法と評価できます。
デムーロ騎手の中山コースといえば、ひたすら内側で進路があくのを待つ戦術。
しかし今回は、進路があくまで待ったら間に合わないと思い、馬を外にだそうとしました。
そしたらドゥラメンテが過剰に反応してしまいました。
処分があったように、この場合適切なのは馬を抑える事。
しかし行きたがっている馬のテンションを損なわないように行きたいように行かせたのが、結果的に馬の力を100%出せたという事です。
ここまで負けが2回あるように、安定感に欠ける所がありますが、勝つときは圧倒的な勝ち方をしてきた馬。
ダービーには、是非M・デムーロ騎手に騎乗してもらいたい馬です。

~相手を褒めるしかないリアルスティール~

好位の中で競馬を進めたリアルスティールは直線で抜け出し。一度は決まったと思わせる見せ場を作りました。
2着のキタサンブラックに2馬身半の差。
先行ポジションを取りながら、上3Fは後方待機のサトノクラウンと同タイムの全体2番目。普通なら勝っていたレース内容。
勝ったドゥラメンテを褒めるしかなく、馬も騎手も最善をつくしていたと思います。
ダービーで東京にコース替りすれば、切れ味が増しそうな雰囲気もありますし、安定感はこの大舞台でも見せつけて、ダービーに進んでも有力候補となる期待できる馬。
展開次第では、ドゥラメンテへのリベンジをできる力を持っています。

~まだ伸びシロがあるキタサンブラック~

リアルスティールに最後は力負けをしましたが、元々パドックの時点で太め感があった馬。今後、使いながら更に良くなっていく可能性があります。
大舞台で3着に入った実績は、自信にもつながり、今後もっと馬体を絞れれば更なる成長も期待できる馬。
結果的に3着に粘れた内容や、過去3戦を振り返れば距離適性はあります。
ダービーでの距離延長は良い方向に行くかもしれません。

~若干イレこんでいたブライトエンブレム~

4着という結果は、上出来とも評価できますが、最内枠から好スタート。ポジションも中団行為を取れて脚も溜められる展開。
4角もスムーズにこなし、田辺騎手の騎乗は完璧だったと評価できます。
問題点は思ったよりも直線で伸びなかったという点。
レース前からテンションが高く、追い切りでよく走ってた事を考えても、少しイレこんでいた印象。
今日のレースだけ見れば伸びシロはないですが、落ち着いた状態で競馬ができれば、強いメンバーを相手にしても、巻き返しの余地はあります

~逃げ馬への可能性を見せたクラリティスカイ~

今回のレースでハナを取ったのはクラリティスカイと意外な展開になりました。
元々スピリッツミノルが逃げ宣言をしていたので、横山騎手の当初からの作戦ではなく、馬が行き過ぎてしまった印象もありました。
しかし結果的に逃げが良い方向にいって、ハイペースを作っておきながら掲示板まで粘れた競馬は着順以上に評価できます。
このまま、ダービーへ進み同じようなメンバーで、逃げ競馬を貫いても勝つのは難しいといった印象もありますが、この先、逃げ馬としても活躍できる可能性を見せたレースでした。

~言い訳はできても評価を落とすサトノクラウン~

1番人気に推されたサトノクラウンは、まさかの掲示板も外す見せ場のないレース。
スタートで出遅れたのが全てで、4角でも、外をまわるしかない状況。
更にドゥラメンテに突っ込まれそうになる不利や、パンパンの馬場状態ではないなどの、言い訳ポイントはあり、最後の直線でしっかり伸びた点は評価できます。
それでも多少の不利があったとはいえ上3Fは先行したリアルスティールと同タイム。
同じく後方から外を回ったドゥラメンテは上3F33秒台。
前評判を考えると、今回のようなある程度の不利があっても、もっと上位に行ける馬だと思われていました。
今後のクラシックでは、展開次第では巻き返しの可能性はありますが、これまで重賞2勝を含む3戦3勝という内容のキャリアから、今回の土の付き方は、評価を落とす内容になりました。

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