NHKマイルカップの結果は、掲示板が5番人気以下の馬で独占する、注目馬が力を出し切れたレースでした。

元競馬騎手重賞フィードバック。NHKマイルカップのレース結果で見る重要情報

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NHKマイルカップを振り返ってみると、今後の成長性や巻き返しが期待できそうな馬では大型馬体の牝馬アルビアーノと、底知れぬ末脚を持っているフミノムーンをピックアップします。

2015年NHKマイルカップ(G1)

元競馬騎手A氏重賞フィードバック

5月10日(日)東京競馬場11R第20回NHKマイルカップ(G1)

今年のNHKマイルカップは唯一の皐月賞組のクラリティスカイが直線の追い比べを制して、見事な勝利をあげました。
2着には3戦無敗でこの舞台に進んできたアルビアーノ。以下ミュゼスルタン、アヴニールマルシェ、グランシルクと続き、
掲示板は5番人気以内の注目馬が独占する形になりました。直線が長い東京コースらしく、最後の直線は
とても見ごたえのあるレースでした。

~レース総評~

~朝日杯よりも成長したクラリティスカイ~

唯一の皐月賞組だったクラリティスカイは、過去3戦が朝日杯FS、弥生賞、皐月賞。
元々、2,000mよりも1,600mくらいの方が適性が高いと言われていた馬でしたが、皐月賞で
馬として成長性を見せる5着という検討の内容でした。
3戦ぶりに1,600mに距離が短縮された事と、皐月賞に比べれば相手が落ちた事が勝因になりますが、
朝日杯からの成長性を強く感じられるレースでした。
パドックの毛艶も素晴らしく、状態は皐月賞以上の印象。今回のレースを見ていれば、
今後距離が2,000m前後に伸びても、今まで以上に期待できそうです。
横山騎手の騎乗を評価する声もありますが、最後の直線で伸びたのは馬の実力。
騎手本人もコメントしている通り道中は随分引っかかっていて、折り合いが良かったという訳ではありません。
5番手の競馬から、進路を塞ぐものが何もなく、4角で内側をスムーズに回れたのはラッキーでしたが、
馬自体に力があるので、ある程度の安定性は期待していけそうです。

~まだ発展途上のアルビアーノ~

レース内容を振り返ってみればアルビアーノは完璧なレースで最善を尽くしました。
無理してハナを取らずに2番手でスムーズに折り合いを付け、最後の直線では、一度は引き離そうとする動きを
見せました。結果的に最後はクラリティスカイの力勝負に負けましたが、2着に残れたのは、
馬の強さが物語っています。
勝ったクラリティスカイに対しては、何も言い訳ができず、完敗と言える内容ですが、
相手次第ではG1を勝てていたかもしれない、強いレース内容でした。

アルビアーノはデリケートな面もある牝馬。前走は-12kg。今回は半分戻しの+6kgでした。
パドックを見た印象は、まだまだ馬体は緩く、完成度は低い。500kgを超える大型馬という事も
ありますが、今後使って行く事による成長性を高く感じました。
豊作と言われる今年の3歳牝馬に、新たな注目馬が誕生しました。
この先はどういったレースに進んでいくかは分かりませんが、今後の成長性に期待できます。

~展開が悪かったミュゼスルタン~

東京競馬場は前日に雨が降りましたが、レース当日の日中が晴れた影響もあり、メイン競走が開催される15時以降は、ほぼパンパンの良馬場になっていました。
今の芝の状態を考えれば、内側を回った馬が有利で、上位に入った馬を見ても、ロスなく内側を回れた馬で固まっています。
その中で6枠と差しの脚質もあり、4角で外側を回ったミュゼスルタンは、ロスが大きい中で2着とクビ差まで追い上げる
3着。展開次第ではもっと上位に食い込めた可能性があるレースでした。
今後の巻き返しに期待ができます。今回は馬体重-6kgでパドックの様子を見ても決して100%の仕上がりには見えませんでした。
今後の巻き返しにも期待で、着順以上に評価できた馬です。

~素質の高さは本物のアヴニールマルシェ~

前走の共同通信杯は3ヶ月の休み明け。そこから今回のNHKマイルカップも3ヶ月の休み明けで、ゆとりのある
ローテーションでここまで来ました。
その中で前走は-6kg。今回は-4kg。調教状態と見比べても、体調を崩した事が予想されます。
しかしレースになれば、全力を尽くせる馬でG1の舞台でも4着に入れる安定感は高く評価できます。
今年の秋から、来年あたりにもっと高い完成度になってくる事が予想されますが、ここまでのキャリアは
馬の素質だけで走っているようなもの。
体調が万全になった時に、どれだけの力を出せるか楽しみな馬です。

~東京では不発に終わったグランシルク~

前評判を考えると、グランシルクが1番人気になったのは、意外性を感じました。ここまでキャリア5戦で2勝。
前走が初挑戦の重賞になったNZT。結果は2着でしたが、前走では1頭ぽつんと離れたシンガリから短い直線で0.1秒差
まで詰めた。抜群の末脚を評価されての、1番人気になったと思います。
東京コースは脚質を考えると、向いているのでは?という声も多かったですが、デビュー戦では2着で不安を抱えていた馬。
レースを振り返ってみると、やはり前を走る馬がバテやすい中山競馬場の芝室や小回りがあっている印象でした。
オッズを考えると、5着は物足りなく思う人もいるかもしれませんが、キャリアや実績を考えると、
充分よく戦ったと評価できる戦歴。東京の芝質が合わなかった可能性もあり、今後得意の中山に
再び戻った時に、どう変わるのか?が楽しみな1頭です。

~今後のレースに期待できるフミノムーン~

今回のレースで、一番気になった馬がフミノムーン。
直線でまっすぐ走る事ができず、2回程他の馬にもたれかかり失速しました。
それでも一瞬だけ見せた末脚には光ものがあり、あのまま伸び続けていたら、勝ち負けの勝負ができていたかもしれません。
瞬発力だけは、G1でも通用する事が見れたので、今後に期待ができそうです。

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