宝塚記念はゴールドシップが歴史に残るような大幅出遅れで波乱のレースとなりました。

元競馬騎手重賞フィードバック。宝塚記念のレース結果で見る重要情報

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宝塚記念では、好位からの正攻法でラブリーデイがG1初制覇。2着には脅威的な末脚でデニムアンドルビーが入りました。3着はショウナンパンドラで2着3着が2桁人気の波乱のレースとなりました。

2015年宝塚記念(G1)

元競馬騎手A氏重賞フィードバック

6月28日(日)阪神競馬場11R第56回宝塚記念(G1)

競馬は何が起こるか分からない。まさにその言葉が当てはまるレース内容でした。
単勝1.9倍に推された圧倒的な1番人気のゴールドシップがゲートで立ち上がり、まさかの大幅な出遅れ。
スタートでダッシュが付かないなどの問題以前に最初の一歩を踏み出すのに2秒近くロスしてしまえばどれだけの実力馬であってもお手上げ状態。
レース開始直後数秒でゴールドシップが上位に入る事が絶望的になってしまいました。
その後3角ではポジションをあげる仕掛けをするも、当然スタミナが持つ訳もなくその後失速。結果15着の大敗に沈みました。

圧倒的人気馬の大幅な出遅れがあり、レースはビッグレースとしては異例の超スローペース。前半1,000mは条件戦なみのタイムです。
これは最も多くの馬がマークしていたゴールドシップの出遅れを、より不利なものにする為に他の馬が満場一致で作ったスローペースだと言えます。
ラスト3F勝負の競馬で1頭だけスタミナを使い果たしてしまえば大敗は当然の事です。

結果は2番手から成功法の競馬を見せたラブリーデイがG1初勝利。2着には同じ勝負服のデニムアンドルビー。3着は昨秋の秋華賞馬のショウナンパンドラまでが馬券圏内。
2着、3着が単勝2桁人気の荒れたレースになりました。
ゴールドシップの影響で展開が大きく変わった事で、馬の実力を測りにくいレースになってしまいました。

~レース総評~

~なぜ起こった?ゴールドシップ出遅れの責任は?~

そもそもゴールドシップは前走の天皇賞・春までゲートを強く嫌がり宝塚記念ではゲート再審査の影響で1番最初のゲートイン。
不安があったゲートも思いのほかすんなり入りました。
しかし最後のゲートインの大外枠でゴールドシップの隣のラブリーデイがゲートインした瞬間に突如ゴールドシップが暴れだしました。
一度立ち上がり、地面に足を付いて、横山騎手が大丈夫という意思表示もあったので、スターターはゲートをオープンしました。
しかしゲートレーバーを引いて実際にゲートが開くごくわずかなタイミングで再びゴールドシップが最悪なタイミングで立ち上がり、結果的に大幅な出遅れにつながりました。
映像を何度も繰り返し検証しましたが、騎手もスターターも責める事ができない内容。
悪い偶然が最悪のタイミングで起こってしまったとしかいいようがありません。

話が少し逸れますが先日には今年のクラシック2冠で日本競馬界の主役になったドゥラメンテが放牧中に骨折。
年内絶望で凱旋門賞もクラシック3冠の夢が途絶えました。
こんな不運なニュースに連鎖して起こってしまった、レースを楽しみにしていた競馬ファンからしてみれば残念なレース展開になってしまいました。
ゲートや枠入りに不安があることは今後も変わりませんが、これまでのキャリアと勝率が評価できる事には変わりません。
人気が落ちる、落ない関係なしに順調に行けば今後のレースでも期待ができる注目馬として扱う事になるでしょう。

~今年の主役候補となったラブリーデイ~

超スローペースの中で2番手の好意を取れた展開の有利もありましたが、重賞は今年に入って4勝目。
実力は本物で2,000m前後の距離では無類の強さを発揮しています。
実力は本物で秋競馬以降も期待ができる今年の主役候補と言える馬に成長しました。
最後は2着馬にタイム差なしまで詰められる場面もあり、今回ほどG1級では楽な競馬はできませんが、今年マッチアップして負かせてきた馬の顔ぶれを見れば、現在この中距離最強の現役馬と評価する事ができます。
今年に入っての4勝は全て騎手が違うという点にも注目。騎手ないう事を素直に聞く安定感と自在性の高さを評価できます。

~別次元の末脚を見せたデニムアンドルビー~

宝塚記念でただ1頭輝きを見せたのがデニムアンドルビーです。超スローペースの中で15番手から直線でマクってクビ差の2着に入りました。
上3Fは34.0。2番目に上がりが速かったのがラキシスとディアデラマドレの34.6なので、時計がかかる馬場の最終週の阪神を考えれば驚異的な末脚です。
勝っていてもおかしくないレース内容で、ゴールドシップの出遅れがなく、もう少し前を行く馬がスタミナ切れを起こす展開であれば、ゴールドシップやラブリーデイを抑えて快勝していた可能性も充分あります。2走前の阪神大賞典でも好走していて、ここに来て覚醒をしてきた雰囲気を感じます。
秋競馬でも注目したい馬です。

~この他の馬の評価は?~

3着ショウナンパンドラ、4着トーホウジャッカル、5着ヌーヴォレコルトまでは、スローペースの展開も後押しになっての上位入賞。
この3頭の中では展開やポジション取りの優越で着順が決まった印象もりました。
どちらにしてもG1で上位に入ったからといって、高く評価はできません。この展開の中で結果を出せたのは大事な事ですが、ミドルペース以上で流れれるレースに戻ったときにどれだけやれるのかは、今回のレースでは材料になりません。
6着に入ったディアデラマドレと8着のラキシスは上3Fで全体2番目のタイム。展開が変わればもっと上位も可能でした。
ラキシスは外側を回ったロスが着順に影響しました。
レッドデイヴィスはスローペースとはいえ、このメンバー相手に逃げてあそこまで粘れれば上出来だと評価できます。
もっと相手が弱く、行き過ぎるのではなく好位でスムーズに折り合いがつけば、下のクラスのレースでは通用する可能性があります。あとは今回が絶好調だったので体調を維持できるかがポイントです。
その他の馬は、レース展開などの言い訳を含めても全く評価できる所はなしです。
ワンアンドオンリーについては芝質が変わって高速馬場のレースになれば巻き返しのチャンスはありそうです。

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