新潟2歳ステークスを勝ったロードクエストは現時点ではライバルを圧倒する実力を持っています。

元競馬騎手重賞フィードバック。新潟2歳ステークスのレース結果で見る重要情報

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ロードクエストは新潟2歳ステークスで強気な後方待機から、最後は後続を大きく突き放す圧勝で2連勝の重賞制覇をしました。現時点では実力差は大きく、更に今後成長できる伸びシロを感じました。

2015年新潟2歳ステークス(G3)

元競馬騎手A氏重賞フィードバック

8月30日(日)新潟競馬場11R第35回新潟2歳ステークス(G3)

~レース総評~

一昨年はハープスターとイスラボニータがマッチアップするなど、近年では出世レースとしても有名な新潟2歳ステークスでは、1番人気に推されたロードクエストが圧倒的な実力差を見せつけて快勝しました。
2着には12番人気のウインファビラス、3着には8番人気でロードクエストに次いで後方2番手からレースを進めたマコトルーメンが入り、単勝以外は波乱のレースになりました。
ロードクエストは不安視する声もある中で文句のつけようがないレースをして、早くも来年のクラシックの有力馬に名前が挙がる結果になりました。

~強すぎるロードクエスト!!伸びシロもたっぷり残している大物候補~

ロードクエストはここかでキャリア1戦で3ヶ月の休み明け。マツリダゴッホ産駒でデビュー前の評判もそれほど高くなかった馬です。
しかしデビュー戦で不利を跳ねのける強い勝ち方をして、一躍注目馬になりました。
しかし、元調教助手の追い切りレポートや、血統鑑定士S氏の血統診断でも紹介された通り、不安要素も大きかった馬です。
追い切りではキレが少なく、当日のパドックは馬体の状態こそ良かったものの、テンションが上がりすぎている印象。
返し馬を見ても不安要素は高まりました。
しかし蓋を開けてみれば、力でネジ伏せる強いレース。
デビュー戦はスタートで失敗をしましたが、今回はスタート自体は上手く発馬していました。
それでもスタート直後からダッシュはかけずに馬群から1頭だけ離される追い込みの脚質を選択しました。重賞で非常に強気な先方ですが、田辺騎手は最初からそのつもりでいた様です。
当然ストレスもなく折り合いがつき、先行争いでは、それなりにやりあってくれました。
4角も上手に進路が空いたなど、その後の展開が味方をしてくれた要素もあります。ただ有利、不利や展開なども関係ないくらいシンガリからのマクリ勝ち!
しかもラスト200mまでは馬なりで前の馬を追いかけて楽に2番手までポジションを上げました。
そこからムチが入ると更にギアチェンジ。最後は2着に4馬身の差を付ける圧勝。
これだけ強い競馬をされたら他の馬はお手上げ状態です。
田辺騎手は滅多に家族を競馬場に呼ぶ機会はないのですが、30日は妻と娘を呼んでいたそうです。
それだけメイン競走の重賞で勝てると調教の時点で確信していたのでしょう!!
ここ数年の中でも2歳の夏の重賞でこれだけのレースができる馬は見ていません。そのくらい衝撃的なレースでした。
今回は絶好調ではないですし、スタミナを考えれば状況次第ではもっと早く仕掛ける事もできる余力を見せていました。
発馬自体も苦手ではなさそうですし、馬体もまだ成長の余地があるように見えます。
今後も成長していく伸びシロがある未完の大器だと評価できるでしょう。

・コース替りがあっても問題なし!

新馬戦と新潟2歳Sで共通しているのは直線が長いマイルだった事です。
阪神や京都の内回りコースや、中山、ローカルへのコース替りがあれば不安材料に見えるかもしれません。
ロードクエストは折り合い面が気難しい馬で馬群れを嫌いますが、スイッチが入ってしまえばコーナー外側からポジションを上げていく事ができます。
馬自体は器用な馬で今回も雨が残る新潟で、馬場が少しでも良い所を探して騎手の指示通りに上手くライン取りをしていました。
小回りが利くコースでも問題なくこなしていけるでしょう!!

また、今回の新潟競馬場の芝コースは稍重発表でしたが、ダートが不良だった事が象徴している通り、重に近い稍重で渋い馬場状態でした。
ロードクエストはスピードが光っていますが、馬力もあってパワフルな走りをします。重馬場への適性も非常に高く、スピードも兼ね備えているので、
コース替りで芝質が変わっても、問題なく対応していくでしょう!
唯一コースに対しての不安材料を言えるとしたら、開幕週の綺麗な馬場だった場合にコース内側の進路が埋まってしまう場合です。現時点では実力差で圧倒できますが、
今後ライバルが成長していけば、圧倒的な不利があると簡単には勝たせてもらえなくなるでしょう。

・スローペースでも対応できる??

稍重の馬場の中でもタイムはまずまず。当日に開催された1,000万条件のマイル戦の勝ち時計が1分33秒5でロードクエストの勝ちタイムは1分33秒8です。
レースはハイペースで進み、前崩れの展開だった為、末脚が一層生きた要素もありました。
ハナを取った注目馬のルグランフリソンはラスト600mの時点でムチが入るなどスタミナを大きく消耗していました。
こうしたレース展開を考えれば馬群れから離れたシンガリでゆったり走った事は有利に動きました。
ただし、今回のレースで注目度が上がれば今後はマークが厳しくなり、スローペースでレースを進めようとする動きも出てきます。
こういたスローペースにも対応できる力はあるのでしょうか?
現時点では、スローで流れたとしても3角から仕掛け始めれば充分間に合いますし、ある程度の不利を跳ねのける力の差があります。
仮に同じメンバーで1ヶ月後にレースをして超スローペースになったとしても圧勝する可能性が高いでしょう。
ただし、来年のクラシックを見据えた話になれば、そう簡単には行きません。これからライバルも力を付けてきますし、デビューを控えている素質馬もたくさんいます。
今年の桜花賞がいい例になりますが、今のマクリしかできない脚質では追いつけないレースも今後は出てくるでしょう。
しかし、ロードクエストは決して不器用な馬ではありません。現時点では性格に若干難があります。今回のレースは当日のテンションもあり、極端に後方待機させた戦術もあったでしょう。
精神的に成長をして、レース経験を積んでいけば、もっと自在性を身につけていける見込みは充分あります。
今回重賞を勝った事で、朝日杯への道は見えてきました。できればライバルとの実力差が大きい早い段階で、差しや先行などの違った脚質を試して結果を出せれば、
来年のクラシックの最有力候補だと評価できる馬になっていけるでしょう。

~ロードクエスト以外の馬の評価は?~

今回はロードクエストだけが大きく輝いたレースだったので、ピックアップして掘り下げて紹介しました。
評価できる馬は、2着に入ったウインファビラス。直線でギアチェンジをした時はロードクエストに迫る勢いを一瞬感じました。
しかしすぐに馬が左右に暴れてブレーキがかかってしまいました。もっと真っ直ぐ走れていれば、差はもっと縮まっていたでしょう。
前崩れのレースの中で、粘りも光ったルグランフリソンは着順以上の評価。直線でのライン取りも失敗で今後の巻き返しの要素は充分あります。
2番人気だったヒプノティストは5着馬に差をつけられての6着で物足りないレース。渋い馬場が合わなかった要素もありますが、前評判程ではなかったように感じました。
新潟の外回りと馬場状態で、展開や騎手の技量で優劣がついたレースでもあり、負けた馬でも参考になる要素が少なかった馬も多数います。
今回のレースで負けた馬も、次走では大きな割引をせずに、フラットな目線で予想をしていく事が必要になりそうです。

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