ローズステークスのレース内容は秋華賞に向けて注目馬の明暗が分かれる内容になりました。

元競馬騎手重賞フィードバック。ローズステークスのレース結果で見る重要情報

  • 業界でも「極致」の競馬情報を今だけ公開中!
  • 元競馬騎手が示す予想の秘訣
  • 元調教助手が教える調教状態の分析と見極め
  • 競馬予想に必要な基礎知識・競馬場別解析
  • 元業界人が訓える「勝つ」ための回収法
  • 血統鑑定士が教える「血」が語る「的中」への近道

3着まで優先出走権が与えられる秋華賞トライアルのローズステークスでは、タッチングスピーチが見事な差し切り勝ち。オークス馬のミッキークインは意地の2着、3着には夏の成長が著しいトーセンビクトリーが入りました。

2015年ローズステークス(G2)

元競馬騎手A氏重賞フィードバック

9月20日(日)阪神競馬場11R第33回ローズステークス(G2)

~レース総評~

秋華賞トライアルのローズSでは7番人気のタッチングスピーチがミッキークインを押さえて見事な差し切り勝ちを挙げました。
2着には注目馬の意地を見せたミッキークイン、3着には夏競馬絶好調のトーセンビクトリーが3着に入り、ここまでが優先出走権を獲得しました。
前半1,000mが58秒4のハイペースになる中で逃げた桜花賞馬のレッツゴードンキは4着、好位形成したクイーンズリングは5着の結果でした。
予想買い目情報は外れてしまいましたが、クイーンズリングの2着流しも推奨したいた通り、未知の要素が多い3歳秋緒戦では伏兵が勝利を挙げて、注目馬のミッキークインは課題の決め手が顕著に現れる
レース内容になってしまいました。
秋華賞の予想に役立つ重要情報が多く見所が多数あるレースでした。各馬の総評を紹介していきます。

~抜群の切れ味を見せたタッチングスピーチは秋華賞でも期待大~

ローズSのパドックで飛び抜けてツヤツヤでふっくらした馬体で注目を集めたのがタッチングスピーチです。
前走は500万条件勝利。オープン特別以上のレースでは過去に8着、9着で前評判が低かった馬です。
単勝が1,220円しか付かなかったのはパドックを見れる人がそれだけ買っていた証拠でしょう。
レースペースを見ても分かるようにレース展開にも恵まれました。シンガリから2頭目で馬群の一番後ろで待機。
直線ではミッキークインと同じような位置から仕掛けはじめて、最後まで差を詰められなかったのは大きく評価できます。
実力は本物で、秋華賞でも一気に注目される馬になるでしょう。
結果だけを見ればディープインパクト産駒の追い込み勢がワンツーフィニッシュになり、コース適性が活きた形になりましたが、これだけのメンバー相手に、
ここまで豪快に差しきれたのは高く評価でき、1戦級の馬たちと互角以上の実力を持つくらい夏に大きく成長したのでしょう。

気になる秋華賞ですが今回のような末脚勝負の展開になれば充分チャンスがありそうです。末脚の切れ味だけで見れば世代トップクラスですし、実際に今回ミッキークインを抑えたのは大きな収穫です。
ただし京都内回りのコース替りに対しては4角の回り方を見る限り対応できそうな感じがあります。あとはレースペースが今回くらい速いペースで流れればG1奪取も現実的になってくるでしょう。

~課題が浮き彫りになったミッキークイン~

スタートで出遅れて、その後は馬群れを嫌いあえてシンガリでポツンと後方待機していました。
当然4角も外を回るしかなく、不利が大きかった中での2着は高く評価できますし、馬の素質だけで見れば今回のメンバーの中でも頭一つ抜けている印象です。
今回は直線でタッチングスピーチに完敗でしたが展開次第では巻き返しのチャンスも出てくるでしょう。
ただし、今回のレースを見る限り京都への内回りへコース替りになるのは大きな割引材料です。スタートは改善の見込みはあっても、気性を見る限り先行は厳しい馬です。
新馬線でも阪神内回りで逃げ馬に半馬身届かなかったレースが語っているように今回以上に決め手への不安が大きくなりそうです。
ローズSはレースペースが味方をしたとはいえ、出遅れと大外を回った不利がある中で2着に入った実力は流石です。
秋華賞でも上位争いをしてくる事は濃厚ですが、発馬と折り合い面での課題が浮き彫りになり、不安要素が大きくなってしまったレースだと評価します。

~着差以上の評価ができたトーセンビクトリー~

春のクラシックシーズンでは500万条件で連敗をしていたトーセンビクトリーですが夏競馬で古馬相手に連勝するなど大きく成長した馬です。
ローズSでは展開を考えれば非常に良いポジションから競馬ができましたが、直線に入った所ではサンクボヌールにもたれかけられる不利もありました。
最後は追い込み勢に差しきられましたが、もう少しレースペースが遅ければ勝てる要素もあったレースで次走での巻き返しのチャンスは充分です。
ここで優先出走権を獲得できたのは大きく秋華賞に向けて理想的なローテーションで調整する事もできそうです。
武豊騎手との相性も抜群で、混雑があっても力を出し切る事もできる馬です。
京都内回りへのコース替りも歓迎で距離延長も苦にならない馬です。秋華賞も期待できる注目馬だと評価できます。

~岩田騎手でも抑えきれなかったレッツゴードンキ~

休み明けで馬体重はオークスから+14kg。春競馬では馬体重を減らしていたので理想的な調整だったとは思いますが、今回は仕上がりが不十分でした。
パドックでも若干歩幅が短く気持ちの面でも万全ではなかったです。
岩田騎手は桜花賞の超スローペースを演じた競馬をはじめ、夏競馬でも重賞で抜群の戦歴を残していました。
ローズステークスでは、楽にハナを取る事ができて先行勢の追撃もそこまで激しくなかったです。ましてや最大のライバルでも馬がミッキークインだった事を考えれば、明らかに
レースペースが早すぎました。馬のテンションが直前から上がり始めて、岩田騎手でも抑えきれなかったレースでした。
それでも崩れずに4着に粘ったのは評価できる内容で、スタミナ面での成長も感じました。
今の状態であれば2,000mまではこなす事ができそうです。注目馬が揃ったローズSで追い込み勢が躍進した事や今回のミッキークインのレース内容を考えれば、本番の秋華賞では
もっとスローペースを作りやすい環境になる可能性があります。秋華賞では桜花賞の再現になるようなレース展開になれば、2つ目のクラシックタイトル獲得の可能性も充分あるでしょう。
馬体の面でも精神的な面でも1戦叩いた上積みに期待です。

~今後の活躍はマイラーになる事も考えられるクイーンズリング~

期待していた注目馬でしたが、最後はスタミナ切れでレッツゴードンキよりも上3Fが遅い内容でした。
物足りないレース内容ではありましたが、宣言通り先行もできたしレース当日は仕上がりも悪く輸送のストレスも残っていた印象があります。
レース内容はあまり良くないですが収穫もあったレースです。秋華賞での活躍は期待しづらくなってしまいましたが、未だにデビュー当時よりも軽い馬体重で成長も遅れています。
メンタル面が課題ではありますが、ここを克服できればビッグレースで勝てるくらい素質が高い馬です。
精神的にも今後もっと成長できれば、第一線でもっと活躍できる馬へと成長していく可能性はあります。
秋華賞での期待値は減少しましたが、今後もマークをしていきたい素質が高い注目馬です。

~期待はずれだったアンドリエッテ~

馬体重は前走から+12kgで見た目の印象も緩さが目立ちました。
ただ春の時よりも背が伸びているのでもっと期待していたのが正直な所です。
レースではコース内側をロスなく回って末脚も活きる良い展開でした。
それでも最後は失速してしまったのは期待はずれの内容でした。休み明けを一戦叩いた事で次走で変身できる要素はありますが、
春からの成長性を馬体重と身長以外はほとんど感じられなかったのも残念な内容でした。
ディープ産駒で素質は高いですし、どれだけ強い馬が相手でも大崩れしないのは評価できますが、今の決め手を考えると本格化するまでには、もう少し時間がかかっていきそうです。

競馬情報会社ランキング