天皇賞・秋では注目馬のラブリーデイが快勝。エイシンヒカリは折り合いがつかず大敗。ステファノスが2着に入る躍進を見せました。

元競馬騎手重賞フィードバック。天皇賞(秋)のレース結果で見る次走の予想で役立つ重要情報

  • 血統鑑定士が教える「血」が語る「的中」への近道
  • 競馬予想に必要な基礎知識・競馬場別解析
  • 元業界人が訓える「勝つ」ための回収法
  • 元調教助手が教える調教状態の分析と見極め
  • 業界でも「極致」の競馬情報を今だけ公開中!
  • 元競馬騎手が示す予想の秘訣

ラブリーデイは横綱競馬で文句なしの完勝で天皇賞・秋を制しました。ライバルに比べてクラシック(2,400m)への適性も高くジャパンカップでは1強ムードすら感じる無敵の要素を感じました。今の充実度であれば死角なしです。

2015年天皇賞(秋)

元競馬騎手A氏重賞フィードバック

11月1日(日)東京競馬場11R第152回天皇賞・秋(G1)

~レース総評~

中距離最強決定戦でもある2015年の天皇賞・秋では今年最も勢いに乗っていたラブリーデイが横綱競馬で見事な勝利を挙げました。
もう1頭の注目馬エイシンヒカリは9着に沈み、2着には10番人気のステファノスが入る波乱含みの結果になりました。
昨年の3着馬だったイスラボニータが2年連続の3着に入り、人気上位のショウナンパンドラ、アンビシャスまでが掲示板に入りました。
前回の重賞フィードバックのコラムで書いた内容に近い結果となりました。
しかし良い意味でも悪い意味でも想像以上に・・・といった所が多いレース内容でした。続く年内のビッグタイトルでもあるジャパンカップと有馬記念も見据えて、
注目馬の結果をフィードアップしていきます。

~文句の付けようがない完勝劇を演じたラブリーデイ!年内で更なるビッグタイトルの可能性は!?~

若干スローペースの中で好位形成をして展開に不利はありませんでした。
しかし逃げ、先行馬のポジション争いや4角の混戦が大きく、2着から5着は差し、追い込み勢が占めるレース結果でした。
ラブリーデイはラスト200mでは先行に立ち後続をしっかり押さえつける強い勝ち方で着差以上の強さを感じるレースでした。
間違いなく、実力で他のライバルを1歩か2歩リードをしていたと評価できます。
これで今年は重賞6勝目でG1は宝塚記念に続いてのビッグタイトルの獲得になりました。総合力で見て間違いなく現役最強馬だと言い切れるくらいの衝撃を与えるレースでした。

・ジャパンカップ(2,400m)での期待値は!?

ラブリーデイの年内2レースの課題は距離になります。
今年負けたレース2走は3,000m超えのレース。宝塚記念でも血統的に2,200mは長すぎると言われていたのですが、難なくこなしてしまいました。
天皇賞へのステップレースで京都大賞典を選んだのは、ジャパンカップを見越しての事だったようにも感じます。
既に2,400mまでは射程圏内なのは証明積みです。では今回の天皇賞(秋)からどれだけ期待値が下がるかが焦点です。
今回の天皇賞・秋を含め直近重賞4連勝の内容を見てみると、隙がほとんどないくらいライバルを圧倒しています。
京都大賞典を見ても2,400mは既に不安を感じる距離ではないでしょう。長い直線で脚が伸びきっている点も評価できるので、ジャパンカップでは信頼できる本命馬として期待できるでしょう。
中山2,500mの有馬記念は若干の不安もありますが、2004年ゼンノブロイ以来の秋古馬3冠も現実味を浴びる所まで来ています。
何より2,400mで期待値が上昇するライバルも少ないという点も大きいです。現時点でジャパンカップも本目軸で考える馬として期待できるでしょう。

ちなみに天皇賞秋で掲示板に入った馬はみんなラブリーデイ以上に2,400mに不安を抱えています。
その他ディサイファやエイシンヒカリなど他の着外に沈んだ実績馬も同様です。
今回のレースでマッチアップした馬の中では、ジャパンカップでライバル視できる馬はいないでしょう。
宝塚記念2着のデニムアンドルビーは故障で離脱中。現時点で唯一のライバルは天皇賞(春)、阪神大賞典の長距離でラブリーデイを今年2度破っているゴールドシップくらいでしょう。
そして、勢いや充実度ではラブリーデイが大きくリード。距離だけで見れば若干ゴールドシップの方が適性が高いですが、そのゴールドシップも宝塚記念調整で悩んでいる様子で不安要素が強いです。
外国招待馬によっても変わるかもしれないですが、現時点では脅威を感じるライバルはそのゴールドシップくらいで、相手の仕上がり次第では1強ムードになって、人気が天皇賞(秋)以上に集中する事が考えられます。

~思わぬ伏兵になったステファノスの実力は如何に?~

天皇賞(秋)で一番のポイントになったのはステファノスの2着です。
10番人気で1番人気のラブリーデイとの組み合わせで馬単万馬券になった穴馬でしたが、結果論から言えば、軽視されすぎていたと言えます。
伸び盛りの4歳馬ですし、春に世界的ビッグレースでもあるQエリザベス2世で2着に入った実績で、帰国後叩き2戦目という事を考慮すれば、軽視されすぎと評価できます。
戸崎騎手の直線のコース取りが良かった点もありますが、最後は直線叩き合いでイスラボニータ、ショウナンパンドラなどのG1馬を差し切った実力は本物でしょう。
今後マークが厳しくなっても、直線が長いコースであれば、強い相手でも通用するだけの切れ味を持っています。
ジャパンカップでは距離が課題になります。これまでの最長距離はセントライト記念4着の2,200mのみ。血統的にも中距離タイプです。
今回は4角の回り方がうまく、馬場が良くてロスも少ないコース取りができた点も大きかったです。2,000m以下では今回の1レースのみで実力が本物だという事が伝わってきましたが、
ジャパンカップへ進むのであれば、やはり距離と折り合いが課題になってきます。
今後の飛躍に期待したいですが、次走ではオッズを見極めて予想をする事が必要です。戸崎騎手との相性が非常に良かったので、今後もコンビを続けてもらいたいです。

~課題が浮き彫りになったエイシンヒカリ~

ラブリーデイと並ぶエイシンヒカリはまさかの9着という結果。
敗因は見て分かる通りハナを取れなかった事と4角の時点で他馬にさんざん煽られた事です。
捨て身のクラレントの逃げは若干想定外だったでしょう。
陣営はハイペースでも逃げ宣言をしていましたが、武豊騎手はあえて馬なりで単独2番手を取った事で抑える競馬を選択しました。
道中の折り合いは良かったのですが、4角で馬群が密集してきて集中力が切れてしまいました。
結果論から言えば、ハイペースにしてでも強引な逃げを取っておくべきでした。
レース前は9戦8勝と驚異的な戦歴を残していましたが、逃げ馬としてのリスクが浮き彫りになったレースでした。
もしかしたら、今後もG1級のレースで捨て身の逃げ馬が現れれば、今回と同じような結果を繰り返してしまうかもしれません。
相手が強い程、力を出し切るのも難しそうな状況です。トップホースまで上り詰めるにはもっと成長する事が必要になりそうです。
中距離タイプの馬なので、今回の結果で今後の進路が変わってくるかもしれないですが、素質の高さは本物なので今後も軽視はできない注目馬です。

競馬情報会社ランキング