騎手と競馬場の相性
競争馬にも得意な距離や競馬場があるように、騎手にも得意な競馬場や結果がなかなか出ない競馬場があります。
馬にも脚質など得意・不得意があるように、騎手にも逃げが得意な騎手や追い込み・差しが得意な騎手がいます。
こういう戦法に得意不得意があるというのは当然コースにも連動して同じことが言えます。
例えば全体的に逃げが有利と言われている福島では逃げを得意とする騎手が好成績を上げている傾向があります。
競馬場だけでなく、それぞれの距離別のコースや馬場状態によっても騎手にも得意不得意が出てきます。
競馬は走るのは馬ですが、頭脳は騎手になります。
展開に左右されやすい競馬においては騎手の競馬場やコースの相性も大切になってきます。
そして実際にほとんどの騎手が競馬場やコースによって得意意識や苦手意識を持っているものです。
もちろん、馬の競馬場との相性の方が重要になりますので、騎手が苦手としていても馬が得意としている距離でしたら勝てる要素は大きいですし、どんなに騎手が得意としているコースでも馬が苦手としている距離で実力もあまり高くない馬では、勝つ事は難しくなります。
さらに騎手は人間ですので、得意としている競馬場で開催される競馬では、その競馬場で行われるというだけでもモチベーションが高くなります。
1つの競馬場は一般的に4週〜8週前後の期間で続けて開催される事が多いですが、高いモチベーションの中でレースを行い結果を出す事で自信を付けて更に良い騎乗をするという相乗効果も期待できます。
そうなってくると気持ちにも余裕ができ開催後半に馬場状態が荒れてきても最善の判断でレースをコントロールできるようになってきます。
ノっている騎手はよく連勝をするとも言われていますが、騎手が絶好調になる要因としては競馬場も大きく関係してくるといってもいいでしょう。
元競馬騎手A氏はこういった、騎手と競馬場の相性も騎手目線から分析される事で有益な予想となってくるのです。