元競馬騎手が予想をすると?
競馬の騎手とは、中央競馬で3年・地方競馬で2年の競馬学校での騎手過程の教育を受けて、無事に騎手免許を取得して騎手として活動すれば、毎日競馬漬けの生活を送ります。
また、当然ながら競馬を外から見るのではなくて競馬そのものを体感できる唯一のポジションとも言えます。
そんな騎手が競馬を予想するのは、そのへんのプロの予想屋よりも良い成績を出すこともよくある話です。
とある地方競馬のテレビで現役の中央競馬のジョッキーが予想をしたら、的中率が高く話題になったエピソードなどもあります。
ジョッキーというのは、平均年収が高いことでも有名ですが、当然勝てない騎手はいずれは騎乗依頼が少なくなり、若くして引退する騎手も少なくありません。
それでも騎手としてデビューした事自体が凄い事で、プロ野球選手になって1軍でほとんど結果を残せず若くして引退する選手でも一般人と比べると並外れた野球センスがあり、野球の知識も豊富なのと一緒で騎手も例え騎手としての成績が乏しい結果で終わってしまったとしても、競馬に関するスペシャリストと言えます。
また騎手は本来、勝つ馬を予想する為ではなくて、騎乗する馬を勝たせるためにそれぞれの競走馬を分析・研究します。
そして他のライバル騎手や一流騎手の事を参考に勉強をします。
競馬というのはとても奥深いもので、馬によって脚質などの適性があり、脚質以外にも得意不得意は多いです。
また馬だけではなくて騎手も得意不得意があり、前から先行する競馬を得意とする騎手がいれば、後方からレースを運び最後に差し切る競馬が得意な騎手もいます。
そしてこうした競走馬と騎手の相性なども競馬では重要になってきます。
こうした馬と騎手をそれぞれ分析して見極める能力というのを、騎手は仕事の中で必然的に身につけていますので、騎手や元騎手が競馬を予想すると的中率・回収率ともに高いパフォーマンスをあげるケースはとても多いのです。
テレビなどの仕事を通じて、中央競馬の騎手が普段は騎乗することがまずない地方競馬を予想する事などはありますが、現役ジョッキーは立場的に公平な目線での予想を大々的に公表する事は難しいです。
また、現役ジョッキーが管轄外のレースを毎回分析・予想するというのも当然多忙な職業ですので難しくなります。
ですので元ジョッキーの予想というのは、公平な立場でダメな馬はダメと言い切る本気の予想をする事ができてとても重宝するのです。
騎手の引退後の進路としては、大成功してベテランで引退する騎手は調教師を目指して調教助手になったり、厩務員として競馬関係の職業に就く事が多く、元ジョッキーが競馬の予想家になるケースも少なく予想の能力の高さが高いのに、競馬の予想という分野にあまりいない理由にもなっています。