競走馬の脚質
競馬の競走馬には一般的に大きく分けて4つの脚質があります。
- 競走馬の脚質
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- 逃げ
- 先行
- 差し
- 追い込み
以上の4つが基本的な脚質の使い方とされています。
脚質というのは、馬の特徴や騎手の性格や能力。陣営の思惑などによって決められます。
この中でも逃げと追い込みは馬の性格に左右されやすい傾向があり、馬群の中で走るのが苦手な馬であれば、極端に逃げで一番前を走ったり、最後尾からレースを進めたりと、極端なポジションを取らざる得ない馬もいます。
特に馬の性格が問題なければ、予想されるレース展開や、レース中のその場の判断で、先行ポジションをとったり、差しや追い込みで後ろから様子を見たりとレースごとに脚質を変える事も多いです。
競馬の魅力は、競艇や人間のマラソンやトラック競技・モータースポーツなどみたいに、最初から全力で走って、序盤に先頭を走った人が大体そのままゴールまで先頭を維持するレースとは違い、競馬はレース展開と馬それぞれの思惑や脚質で最後の最後まで勝負が分からず、ハラハラドキドキしながら見れるという特徴もあります。
レースごとに馬の脚質が何だったのか判断されるのは、3コーナーの通過順位によって決定されます。
3コーナーを先頭で通過するポジションの事を「ハナ」と良い、ハナのポジションをとる馬を逃げ馬といいます。
3コーナーを全体の出走頭数の3分の1以上かつ5番手以内で通過した馬のポジションを先団と言い、先団でポジションをとる馬の事を先行と言います。
この時に、2番手や3番手でも大きく後ろの馬群よりも先行する場合は逃げの脚質に判断される場合もあります。
全体の出走頭数の半分より前で、ハナと先団から除外された馬の事を中団(前)と言います。
全体の出走頭数の3分の1より後方のポジションを後方といいます。
全体の出走頭数の半分より後ろで、後方のポジションから除外された馬を中団(後)といいます。
それぞれ、3コーナー通過時点で中団に位置している馬を差し馬とされ、後方にいる馬を追い込みといいます。
3コーナー通過時点でそのレースでの脚質を判断されますが、逃げ以外のポジションは、そのあとどこかでレースを先頭でゴールするために、仕掛け始めるのですが、仕掛けのタイミングは同じ脚質でもさまざまで、4コーナーに入るタイミングや4コーナーから最後の直線に入っていくタイミング、直線に入ってからなどさまざまで、競馬場によって直線距離も違ってくるので、残りのハロン数で仕掛けのタイミングを測るだけではなく、コースの特性によって仕掛けるタイミングを変えるケースなどもあります。
過去の5レースの脚質データを参考に、次のレースの時には各メディアがその馬の脚質を判断し掲載されます。
必ずしも過去5レースの脚質だけが判断されるわけではなく、距離や予想展開によっては、過去の実績とは違った脚質予想をするケースもあり、メディアごとで出走される馬の脚質が違う場合もよくあります。
各馬の脚質を導き出したり、予想する事で、それぞれのレース展開の予想にもつながり、思うような脚質のポジションを取れないと力を全く発揮できない馬もいるので、競馬において脚質とはとても重要な事です。