調教助手とは?
競馬における調教助手とは、厩舎に所属し競走馬の調教を行うとともに調教師の補佐を行うものです。
調教師は一部の一流馬や期待の若い馬を調教する事は多いですが、基本的にはマネジメントや調教計画を立てて実際に調教を行ったり管理するのは調教師からの指示を受けた調教助手が行う事が多く、なかには調教師から調教のマネジメントを一存されている馬を持つ調教助手もいます。
また調教助手は調教師が不在の時には調教師と同様に調教を組み立てたり、騎手の手配などもする事ができます。
実際に調教の現場にいる事が多いことから競馬の業界用語では調馬師と呼ばれる事もあります。
中央競馬で調教助手になる為には、競馬学校で厩務員過程を受けて厩務員として活動したのちに調教師の推薦と申請により試験を受けて合格する必要があります。
調教助手の中でも調教を専門に行う者を攻め専と呼び、厩務員から調教助手にあがったばかりの若手は、厩務員としての馬の身の回りの世話など厩務員の仕事と両立して行う持ち乗り調教助手がいます。
また調教助手は中央競馬の騎手経験者が引退後に転身する例も多く、中央競馬の騎手経験者は競馬学校の厩務員過程を受けなくても調教助手になる事もできます。
近年は調教助手からの調教師試験合格者も多く、調教師を目指して調教助手の業務をしている人も多いです。
調教助手を簡単にまとめると、立場的には一般の馬の世話などを行う厩務員よりも高い立場で実際に競走馬の調教を調教師指導のもとに行う事で深く競馬に携わりながら、経験を積み調教師のノウハウを習得する仕事と言ってもいいでしょう。
調教師は人数制限や免許取得の難しさなどがあり、優秀な調教助手でもタイミングなどもあり調教師として厩舎を運営できる能力を持ちながら調教助手として活動している人も多くいます。
馬によっては、調教師よりも調教助手の方が親密に接する時間が多く、馬の個性や性格・体調管理方法などを理解しているケースもあります。
調教助手は調教師や騎手と並んでの競馬の現場で活躍する人と言えます。